Japanese
English
特集 肝胆膵外科手術における術中トラブルシューティング
I. 肝臓
2.開腹肝切除における肝門操作時の門脈・肝動脈損傷への対処法
How to deal with portal vein and hepatic artery injuries in open hepatectomy
長津 明久
1
,
柿坂 達彦
1
,
折茂 達也
1
,
相山 健
1
,
脇坂 和貴
1
,
志智 俊介
1
,
武冨 紹信
1
A. Nagatsu
1
,
T. Kakisaka
1
,
T. Orimo
1
,
K. Aiyama
1
,
K. Wakizaka
1
,
S. Shichi
1
,
A. Taketomi
1
1北海道大学消化器外科Ⅰ
キーワード:
肝動脈損傷
,
門脈損傷
,
動脈再建
,
術中出血
Keyword:
肝動脈損傷
,
門脈損傷
,
動脈再建
,
術中出血
pp.868-873
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_868
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開腹肝切除における門脈・動脈損傷は肝胆膵外科医なら誰しも直面しうる場面であるが,出血性ショック・重症感染症・肝不全から時折致命的になる.損傷回避のために慎重な操作が求められるが,実際に損傷した場合,手術の進行度や視野,および損傷の形態や部位,程度により対応は異なる.出血時には早急なクランプなどによる損傷の拡大を避けて,ガーゼや用手的な圧迫止血で視野を確保した後,適切な修復を行うことが肝要である.
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