Japanese
English
特集 術後合併症への対処法 Surgical vs Non-Surgical―いつどのように判断するか?
肝胆膵領域
肝胆道切除後出血への対処法
Post-hepatectomy haemorrhage
横尾 英樹
1
,
神山 俊哉
1
,
柿坂 達彦
1
,
折茂 達也
1
,
若山 顕治
1
,
敦賀 陽介
1
,
蒲池 浩文
1
,
武冨 紹信
1
Hideki YOKOO
1
1北海道大学大学院消化器外科学Ⅰ
pp.834-839
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105115
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆肝切除後の術後出血に対しては,貧血の進行を認めず少量の出血であれば保存的に,バイタルサインが安定していても持続的な出血が疑われる場合は再開腹止血が選択される.肝内血腫が疑われる症例ではIVRをまず行うことが推奨される.
◆インフォメーションドレーンからの排液が血性であり,バイタルサインが不安定であれば輸血で安定化をはかりながら再開腹の準備を,バイタルサインが安定していても持続的な出血を認める場合や,超音波あるいは造影CTにて相当量の血腫が存在し貧血の進行を認めた場合は再開腹止血を行う.
◆術後出血は判断が遅れると致命的となる合併症であるため,上述のごとく再開腹の判断を誤らないようにすることが重要である.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.