特集 大腸癌バイオマーカー入門
Ⅱ.各論
大腸癌宿主免疫反応と予後
石﨑 秀信
1,2
,
日高 英二
3
,
石田 文生
3
,
工藤 進英
3
1ノイルイミューン・バイオテック㈱代表取締役社長
2昭和大学横浜市北部病院消化器センター兼任講師
3昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸癌
,
予後因子
,
免疫応答
,
免疫療法
Keyword:
大腸癌
,
予後因子
,
免疫応答
,
免疫療法
pp.1364-1370
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1364
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近年の分子生物学および免疫学の発展により,癌に対する免疫応答の詳細が徐々に解明されてきた.免疫チェックポイント阻害薬の登場はさまざまな癌腫で持続する腫瘍縮小と延命効果をもたらし,治療としての免疫系の重要性が注目されている.大腸癌においては古くから局所へのリンパ球浸潤と予後との相関が指摘されており,宿主免疫応答への注目度も増している.本稿では,全身性および癌局所の宿主免疫応答と予後との相関について論じつつ,大腸癌に特異的な免疫応答に関するトピックスも交えて概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017