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特集 外科診療上知っておきたい新たな予後予測因子・スコア
〔癌における新たな予後予測因子〕
食道癌の予後予測因子
Prognostic factor of esophageal cancer
宗田 真
1
,
加藤 広行
1
,
桑野 博行
1
Makoto SOHDA
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
キーワード:
食道癌
,
予後因子
,
マイクロアレイ
Keyword:
食道癌
,
予後因子
,
マイクロアレイ
pp.37-42
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102431
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要旨:食道癌は手術手技や周術期管理の向上,抗癌剤治療の進歩にもかかわらず予後不良な悪性疾患の1つであり,より精度の高い予後予測因子の確立が治療成績の向上に大きく貢献することが期待される.臨床病理学的にみる予後予測因子としてリンパ節転移と壁内転移があり,画像診断ではFDG-PETでの集積,内視鏡的壁深達度診断や内視鏡的肉眼形態(tumor budding),さらには血中のSCC値などが報告されている.分子生物学的にもEGFRやcyclin D1などをはじめ多くの報告が認められるが,現在まで臨床応用されるには至っていない.今後,マイクロアレイによる多くの遺伝子解析が進められ,分子生物学的アプローチによる治療法の新たな飛躍が期待される.
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