特集 大腸癌バイオマーカー入門
Ⅱ.各論
大腸癌の術中腹腔内洗浄細胞診
須並 英二
1
,
豊島 朗
1
,
天野 隆皓
1
,
渡邉 聡明
2
隆司 赤井
1
1日本赤十字社医療センター大腸肛門外科
2東京大学腫瘍外科
キーワード:
術中腹腔内洗浄細胞診
,
大腸癌
,
腹膜播種
,
予後
Keyword:
術中腹腔内洗浄細胞診
,
大腸癌
,
腹膜播種
,
予後
pp.1340-1344
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1340
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胃癌と異なり,大腸癌においては術中腹腔内洗浄細胞診陽性の結果が潜在的腹膜転移として予後に関与するかどうかの一定の見解はない.自験例では,バイオマーカーとして術中腹腔内洗浄細胞診陽性は必ずしも潜在的腹膜転移とはいえないものの,予後不良であり,腹膜転移のリスク因子であった.今後,術中腹腔内洗浄細胞診の方法論の統一が必須であり,さらなる新規手法の導入も期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2017