Japanese
English
特集 外科と消毒と感染予防
感染予防としての腹腔内洗浄
Efficacy of peritoneal lavage for the prevention of intra-abdominal infection
植木 浜一
1
Hamaichi UEKI
1
1国立水戸病院外科
キーワード:
腹腔内洗浄
,
汎発性腹膜炎
,
感染予防
Keyword:
腹腔内洗浄
,
汎発性腹膜炎
,
感染予防
pp.1223-1226
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904570
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術後感染予防として,腹腔内洗浄を行うか否かについては議論のあるところであるが,筆者らは閉腹に際して,約1,500mlの加温した生理食塩液にて腹腔内洗浄を十分に行い,原則として術後ドレーンを留置しない方針で腹部手術を行ってきた.現在まで,このことにより致命的な合併症を経験していない.むしろドレーン留置による合併症がなく,好結果を得ている.
重症の汎発性腹膜炎に対しても,37℃に加温した生理食塩液10,000ml以上で徹底的に洗浄する方針で好結果を得ている.
この腹腔内洗浄の実際と有用性を若干の文献的考察を加えて述べた.
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