Condor RotexTableを使用した前方アプローチによる初回人工股関節全置換術の短期成績と術中の下肢伸展・内転・外旋角度の検討

Short-term outcome of primary total hip arthroplasty with direct anterior approach using Condor RotexTable, and examination of the angles of lower limb extension, adduction, and external rotation during the procedure

は じ め に

　人工股関節全置換術（THA）のアプローチ方法として筋腱を切離しない最小侵襲手術（minimally invasive surgery：MIS）が本邦では標準となっており，より早期に，より高度な機能改善が可能となってきている．その中でも前方アプローチ（direct anterior approach：DAA）は，internervous plane（神経支配領域の間）から進入する方法で，術後早期回復など多くの利点が報告されている．

　現在，われわれはレッグポジショナーであるRotexTable（Condor社）を使用したDAAで初回THAを行っている（図1～3）．その術後成績について，臨床的評価，X線学的評価を行い調査した．また，術中の下肢伸展，内転，外旋角度について計測したので報告する．