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は じ め に
成人脊柱変形に対する側方経路腰椎椎体間固定術(lateral lumbar interbody fusion:LLIF)と後方経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)による低侵襲脊柱アライメント矯正固定法(低侵襲矯正固定法)は良好な治療成績が報告される1)が,腹部手術後などの既往症や神経・血管関連のリスクから適応となる症例や該当する椎間が制限される2)ことや,冠状面より矢状面アライメントが臨床症状の改善には重要3)であり,pelvic incidence(PI)-lumbar lordosis(LL)<11°の矯正目標値達成には骨盤~下位胸椎の長範囲後方固定が必要となるなどの欠点がある.優れた矯正力が期待されるanterior column realignment(ACR)4)を組み合わせても,L5/S1には経椎間孔腰椎椎体間固定術(transforaminal lumbar interbody fusion:TLIF)/後方経路腰椎椎体間固定術(posterior lumbar interbody fusion:PLIF)が選択され,変形矯正の足場としての役割が主たる目的とされる5).
最小切開TLIF(minimally incision TLIF:MI-TLIF)の手術手技であるMI法6)は前方開大型椎体間ケージの使用で積極的な局所矢状面アライメントの矯正が可能で従来のMIS-TLIFと比較して低侵襲および初期固定性に優れており7),腰椎前弯角の70%を占めるL4~S1高位8)にMI法を応用すれば,低侵襲矯正固定法のさらなる低減化につながることが予想される.以上をふまえて本稿では,MI法の手技を両側から行うMI-PLIF(両側MI法)を腰部脊柱変形3例に応用し術中画像を交えて手技について述べるとともに,脊柱矢状面アライメントの改善に有用か否かについて検討したので報告する.

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