Japanese
English
脊柱変形up-to-date Ⅲ.成人脊柱変形
3.手術療法
1)変形全体に対する固定手術
成人脊柱変形に対するcompression hookを併用した脊柱短縮骨切り術
-――矯正効果とロッド折損予防の検討
Spinal shortening osteotomy with compression hook fixation for adult spinal deformity:effect on deformity correction and prevention of rod fracture
菅野 晴夫
1
,
半田 恭一
1
,
橋本 功
2
,
高橋 康平
2
,
相澤 俊峰
2
,
小澤 浩司
1
H. Kanno
1
,
K. Handa
1
,
K. Hashimoto
2
,
K. Takahashi
2
,
T. Aizawa
2
,
H. Ozawa
1
1東北医科薬科大学整形外科
2東北大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tohoku Medical and Pharmaceutical University, Sendai
キーワード:
spinal shortening osteotomy
,
adult spinal deformity
,
rod fracture
Keyword:
spinal shortening osteotomy
,
adult spinal deformity
,
rod fracture
pp.109-114
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei87_109
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は じ め に
近年の医療技術の進歩・発展に伴って成人脊柱変形に対する手術療法が広く行われるようになってきた.成人脊柱変形手術にはさまざまな術式が用いられるが,中でも脊柱短縮骨切り術は3-columnの骨切りによって局所で大きな変形矯正が可能である.高度な椎体変形や椎体間の癒合,脊椎強直などのために椎体間ケージでの十分な矯正がむずかしい例では,脊柱短縮骨切り術が有用となる.しかし文献的には,3-column骨切りの術後はロッド折損の頻度が高いと報告されている1,2).
これまでわれわれは,成人脊柱変形に対して脊柱短縮骨切り術を積極的に行い,その有用性を報告してきた3,4).われわれの脊柱短縮骨切り術の特徴は,一般的な椎弓根スクリューとロッドを用いた矯正固定に加えて,国分が開発した椎弓へのcompression hookによる矯正固定を併用する点にある5,6).さらに,骨切り椎体の頭側椎間板を切除し,かつ尾側の椎間関節を温存して,骨切り高位の頭尾側の骨連続性を保つことで,術後の偽関節の予防を図っている3,4).
本稿では,本術式の方法を解説し,その手術成績と矯正効果,ロッド折損の予防効果について報告する.

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