Japanese
English
誌上シンポジウム 成人脊柱変形の目指すポイント PI-LL≦10°,PT<20°はすべての年齢層に当てはまるのか
成人脊柱変形の治療目標
The Goals of Adult Spinal Deformity Surgery
中尾 祐介
1
,
佐野 茂夫
1
Yusuke NAKAO
1
,
Shigeo SANO
1
1三楽病院整形外科三楽脊椎脊髄センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Sanraku Hospital, Sanraku Spine Center
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
脊椎・骨盤矢状面アライメント
,
spino-pelvic global alignment
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
脊椎・骨盤矢状面アライメント
,
spino-pelvic global alignment
pp.423-428
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200811
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50歳以上の成人脊柱変形77例の術前後のアライメントを年代ごとに比較した.50〜79歳では術後PI-LL<10°の群のアライメントは良好であり,PI-LL<10°は術前の目標になり得ると考えられた.一方で80歳以上では術後PI-LL<10°群とPI-LL≧10°群のsagittal vertical axisに有意差はなく,PI-LL<10°は目標として不十分と考えられた.術後にSVA<40mmかつPT<20°となるためのPI-LLは,50〜69歳では-0.8°,70〜79歳では-3.8°であったが,80歳以上では-10°であり,高齢者ほどより大きな局所の矯正を要していた.
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