Japanese
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誌上シンポジウム 超高齢社会における脊椎手術
腰部脊柱管狭窄症を伴う成人脊柱変形
Adult Spinal Deformity with Lumbar Spinal Stenosis
中川 幸洋
1
Yukihiro NAKAGAWA
1
1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院脊椎ケアセンター
1Spine Care Center, Wakayama Medical University, Kihoku Hospital
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal stenosis
,
低侵襲脊椎手術
,
minimally invasive spinal surgery
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal stenosis
,
低侵襲脊椎手術
,
minimally invasive spinal surgery
pp.337-342
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201327
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超高齢社会における運動器疾患,とりわけ脊椎外科分野では最近のトピックスに取り上げられることの多い成人脊柱変形は,経皮的椎弓根スクリュー(PPS),XLIFやOLIFなどのlateral interbody fusionの応用や脊柱骨盤パラメータの計測による手術計画によって優れた手術成績を獲得することが可能となった.一方で,成人脊柱変形患者の中には脊柱管狭窄症を合併している患者も見受けられるが,すべての患者が矯正固定手術を受ける訳ではない.脊柱変形を合併していても,変形に起因する症状が軽微で,神経圧迫症状などが主症状である場合は,内視鏡下脊椎手術のような低侵襲手術を行うことによってADLの改善が見込める場合も多い.脊椎内視鏡を用いた低侵襲の除圧単独手術は適応となる病態も広く,治療の選択肢のひとつになり得る.
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