Japanese
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特集 低侵襲脊椎手術の功罪
成人脊柱変形のMISの功罪
The Pros and Cons of Minimally Invasive Surgery for Adult Spinal Deformity
原田 智久
1
,
槇尾 智
1
,
山元 龍太郎
1
Tomohisa HARADA
1
,
Satoshi MAKIO
1
,
Ryutaro YAMAMOTO
1
1洛和会丸太町病院脊椎センター
1Spine Center, Rakuwakai Marutamachi Hospital
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
功罪
,
pros and cons
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
功罪
,
pros and cons
pp.609-612
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201910
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はじめに
成人脊柱変形矯正術の目的は,理想的な脊柱アライメントを獲得することとそのアライメントを維持することである.手術手技の進化によって,より確実かつ安全にその目的を達成できるようになってきたが,脊柱変形矯正術は難易度の高い手術であり,依然として固定術であるがゆえのさまざまな問題も存在する1,6,7,10).われわれは,成人脊柱変形に対して2013年10月から低侵襲を目的に側方経路腰椎椎体間固定術(lateral interbody fusion:LIF)と経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)を用いた経皮的矯正術を行ってきた5〜7).本稿では,下位胸椎から骨盤までの経皮的矯正術を行った症例を検討し,短期的問題としての術式の矯正力や侵襲性,中長期的問題としての近位隣接椎間関節障害後弯変形(proximal junctional kyphosis:PJK)やロッド折損について検証する.
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