Japanese
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人工関節における進歩 Ⅵ.手術支援技術
1.ナビゲーション
2)簡易ナビゲーション
人工股関節全置換術における簡易ナビゲーションの有用性
Analysis of portable navigation accuracy during total hip arthroplasty
林 申也
1
,
黒田 雄一
1
,
中野 直樹
1
,
松本 知之
1
,
黒田 良祐
1
S. Hayashi
1
,
Y. Kuroda
1
,
N. Nakano
1
,
T. Matsumoto
1
,
R. Kuroda
1
1神戸大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kobe University Graduate School of Medicine, Kobe
キーワード:
portable navigation
,
THA
,
computer-assisted surgery
Keyword:
portable navigation
,
THA
,
computer-assisted surgery
pp.139-142
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei83_139
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は じ め に
人工股関節全置換術(THA)においてカップのアライメント不良が生じると,脱臼やポリエチレンライナーの摩耗を引き起こすリスクが上昇することが報告されている1,2).しかしながら目標どおりにカップを設置することは熟練した術者でも困難な場合がある3).そこで近年カップ設置精度向上を目的としCT-basedナビゲーションや手術用ロボットが開発されカップ設置精度の向上が達成されてきた.一方THAにおける簡易ナビゲーションは,従来のCT-basedナビゲーションや手術用ロボットに比較し低コストで操作が簡便といった特徴があり現在わが国で数種類導入されている.簡易ナビゲーションには加速度センサや赤外線カメラ,拡張現実(augmented reality:AR)を用いた機種があり,各機種の精度報告も近年散見される4~6).当科では簡易ナビゲーションを現在までに4機種使用している.そこで本稿では各機種における特徴,精度に関して自験例を含め紹介する.
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