Japanese
English
人工関節における進歩 Ⅵ.手術支援技術
2.ロボット手術
人工膝関節全置換術の手術支援ロボットの有用性
Usefulness of the robotic assisted surgery for total knee arthroplasty
早川 和恵
1
,
伊達 秀樹
1
,
野尻 翔
1
,
金子 陽介
1
,
柴田 紘兵
1
,
藤田 順之
1
K. Hayakawa
1
,
H. Date
1
,
S. Nojiri
1
,
Y. Kaneko
1
,
K. Shibata
1
,
N. Fujita
1
1藤田医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Fujita Health University School of Medicine, Toyoake
キーワード:
robotic surgery
,
TKA
,
knee
,
Robotic Surgical Assistant
Keyword:
robotic surgery
,
TKA
,
knee
,
Robotic Surgical Assistant
pp.143-147
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei83_143
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は じ め に
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)において良好な成績を得るためには正確な手術手技が求められる.近年,骨切り精度を高める目的で手術支援ロボットが用いられるようになってきた.当院では,以前よりPersona(Zimmer Biomet社)を使用していたこと,およびRobotic Surgical Assistant Knee(ROSA)は通常手技に近い感覚での手術が可能であることから,2020年9月ROSAによるTKAを開始した.ROSAは術者がプランニングとコントロールしたナビゲーション機能で,1種類のカットブロックをつけた6軸のロボットアームが骨切り位置まで追従する.術者は骨切り後に評価して,修正を加えられる.このため術者の経験年数にかかわらず,良好なコンポーネントの設置が期待できるといえる.改めてROSAの特長を述べたうえで,これまでのわれわれのROSA使用TKAを分析・評価し,その有用性について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023