Japanese
English
運動器疾患に対する保存的治療――私はこうしている Ⅵ.脊椎,骨盤疾患に対する保存的治療
頚椎後縦靱帯骨化症に対する保存的治療
Conservative treatment for ossification of the posterior longitudinal ligament at cervical spine
古矢 丈雄
1
,
國府田 正雄
2
,
牧 聡
1
,
宮本 卓弥
1
,
沖松 翔
1
,
山崎 正志
2
,
大鳥 精司
1
T. Furuya
1
,
M. Koda
2
,
S. Maki
1
,
T. Miyamoto
1
,
S. Okimatsu
1
,
M. Yamazaki
2
,
S. Ohtori
1
1千葉大学大学院整形外科
2筑波大学医学医療系整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medicine, Chiba University, Chiba
キーワード:
OPLL
,
cervical spine
,
conservative treatment
Keyword:
OPLL
,
cervical spine
,
conservative treatment
pp.130-134
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei76_130
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は じ め に
後縦靱帯骨化症(ossification of the posterior longitudinal ligament:OPLL)は時に重篤な脊髄症を引き起こし,手術的治療を必要とする.また,脊髄損傷患者においてはOPLL合併例が多いとされ,靱帯骨化の存在は脊髄損傷発症のリスク因子となる1).しかしながら,大きな靱帯骨化を有しながらも長期間無症候または軽症で経過する患者も一定数存在する.本稿では,当院で保存的治療で長期間経過観察している無症候例および軽症例の画像所見の特徴について報告する.また,頚椎OPLLの保存的治療,自然経過および手術の適切なタイミングについて文献的考察を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2019