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頚椎後縦靱帯骨化症患者における全脊椎CTを用いたびまん性特発性骨増殖症の評価
Prevalence and distribution of diffuse idiopathic skeletal hyperostosis on whole-spine computed tomography in patients with cervical ossification of the posterior longitudinal ligament;a multicenter study
西村 空也
1
,
名越 慈人
2
,
平井 高志
3
,
吉井 俊貴
3
,
竹内 一裕
4
,
森 幹士
5
S. Nishimura
1
,
N. Nagoshi
2
,
T. Hirai
3
,
T. Yoshii
3
,
K. Takeuchi
4
,
K. Mori
5
1川崎市立川崎病院整形外科
2慶應義塾大学整形外科
3東京医科歯科大学整形外科
4岡山医療センター整形外科
5滋賀医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kawasaki Municipal Hospital, Kawasaki
キーワード:
cervical spine
,
OPLL
,
DISH
,
whole-spine computed tomography
Keyword:
cervical spine
,
OPLL
,
DISH
,
whole-spine computed tomography
pp.1314-1317
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1314
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【要 旨】
目 的:頚椎後縦靱帯骨化症(OPLL)を有する患者におけるびまん性特発性骨増殖症(DISH)の進展形態を明らかにすることである.
対象および方法:厚労科研脊柱靱帯骨化症研究班所属の20施設で頚椎OPLLと診断された有症状患者のうち,全脊椎CT矢状断像を撮影した234例を対象とした.全脊椎レベルにおけるDISHの存在高位を評価し,存在高位数に応じてグレード0~6まで分類した.
結 果:DISHは頚椎OPLL患者の48.7%に合併し,DISH合併患者の平均年齢は非合併患者よりも有意に高かった.グレードの低い症例ではDISHは主に中下位胸椎に存在した一方で,頚腰椎にDISHが存在する症例はそのほとんどがグレード4以上であった.本グレードと年齢には正の相関を認めた.
結 論:頚椎OPLL患者に合併するDISHは中下位胸椎レベルから発症し,加齢とともに頚腰椎レベルに進展するものと考えられた.
© Nankodo Co., Ltd., 2019