Japanese
English
しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅰ.総 論
1.薬物療法
人工膝関節全置換術後の周術期疼痛管理
-――関節周囲多剤カクテル療法を中心に
Post-operative pain management after total knee arthroplasty
西谷 江平
1
,
松田 秀一
1
K. Nishitani
1
,
S. Matsuda
1
1京都大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kyoto University, Kyoto
キーワード:
TKA
,
multimodal pain management
,
analgesic cocktail
,
opioid
Keyword:
TKA
,
multimodal pain management
,
analgesic cocktail
,
opioid
pp.36-39
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_36
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
人工膝関節全置換術(TKA)は,変形性膝関節症や関節リウマチに対する末期関節症の疼痛を軽減し,QOLを回復する有効な治療法である.術後疼痛の遷延は患者満足度を低下させるだけでなく,せん妄などの精神症状,認知機能低下などさまざまな合併症と関連する.近年多角的な疼痛管理(multimodal pain management)の概念が発展をみせており,積極的に術後疼痛の軽減が図られている1).術後疼痛のさまざまな軽減手段を紹介し,またTKA後疼痛管理として自施設で行っている関節周囲カクテル注射の経験についても述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018