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連載 卒後研修講座
人工膝関節置換術の進歩と疼痛管理
Progress and unsolved issues in total knee arthroplasty
岡崎 賢
1
K. Okazaki
1
1東京女子医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Women’s Medical University, Tokyo
キーワード:
TKA
,
clinical outcomes
,
pain management
Keyword:
TKA
,
clinical outcomes
,
pain management
pp.1007-1012
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1007
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は じ め に
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)は1970年代に現在の形に近いデザインが開発され始め,1980年代ごろより世界的に普及し始めた.そしてデザインと手術手技に改良が重ねられ,今日の成功された術式へと発展した.現在,TKAの手術方法は標準化され,十分なトレーニングを受ければ誰でも平均的な臨床成績を得ることができ,長期成績も安定している.しかし,疼痛が残存する患者や,十分な膝関節機能が得られない患者が一定数出現するのが現状であり,未解決の課題も多い.術者は,慎重な患者選択と,緻密でていねいな手術手技,そして疼痛に対する薬剤での治療について十分に習得する必要がある.
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