Japanese
English
経験と考察
人工膝関節全置換術後周術期におけるデュロキセチンの使用経験
-――トラマドール/アセトアミノフェン配合剤との比較
Duloxetine use in perioperative period after total knee arthroplasty;comparison with tramadol/acetaminophen
佐藤 敦
1
,
古屋 貴之
1
,
高木 博
2
,
小原 賢司
1
,
星野 雄志
1
,
富田 一誠
1
A. Sato
1
,
T. Koya
1
,
H. Takagi
2
,
K. Ohara
1
,
Y. Hoshino
1
,
K. Tomita
1
1昭和大学江東豊洲病院整形外科
2昭和大学藤が丘病院
1Dept. of Orthop. Surg., Showa University Koto Toyosu Hospital, Tokyo
キーワード:
duloxetine
,
TKA
,
tramadol/acetaminophen
,
perioperative pain management
Keyword:
duloxetine
,
TKA
,
tramadol/acetaminophen
,
perioperative pain management
pp.211-213
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_211
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は じ め に
変形性膝関節症(膝OA)に対する治療として,初期には食事療法,運動療法,薬物療法などの保存的治療が行われるが,それでもなお人工膝関節全置換術(TKA)に代表される手術的治療が必要となる症例も多く増加傾向である.近年,慢性疼痛に対する新規薬剤が導入され,その一つであるデュロキセチンの効果も報告されている.また,慢性疼痛を有する膝OAに対するデュロキセチンの有用性も確立されてきている.しかし,TKA周術期におけるデュロキセチンの効果に関する報告は少ない.そこでわれわれは,慢性疼痛を有する膝OA 11例に対しTKA周術期にデュロキセチンを使用し,その術後鎮痛効果を検討したので文献的考察を加え報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020