Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅱ.部位別各論
7.足・足関節
アスリートにおけるアキレス腱断裂に対する手術的治療の成績
Clinical outcome of Achilles tendon repair for Achilles tendon rupture in athletes
四本 忠彦
1
T. Yotsumoto
1
1京都九条病院関節・スポーツ整形外科
1Dept. of Joint and Sports Orthop. Surg., Kyoto Kujo Hospital, Kyoto
キーワード:
tendon repair
,
Achilles tendon rupture
,
braided polyblend suture
,
athlete
Keyword:
tendon repair
,
Achilles tendon rupture
,
braided polyblend suture
,
athlete
pp.211-215
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_211
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
アキレス腱断裂の60~80%がスポーツ中の受傷であり,好発年齢は30~40歳代といわれている1).一般的には保存的治療でも良好な成績が報告されているが,固定療法より早期運動療法が有用であるとの報告が多い2)ことから,より早い競技復帰には早期運動療法を許容できる治療法が重要であることは間違いないと考える.アスリートの場合,早期の競技復帰を望むケースが多いため,また保存的治療より手術的治療の再断裂率が低い3,4)ことからも,手術的治療が選択される機会が増えている.
われわれも,早期競技復帰を希望し,術後に早期運動療法を行ううえでの注意を十分に守れるアスリートに対しては,手術と早期運動療法を行い,良好な成績を報告してきた5~7).本研究の目的は,アスリートにおけるアキレス腱断裂に対する手術的治療の成績を報告し,その有用性を明らかにすることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018