Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅱ.部位別各論
6.下 腿
脛骨・腓骨骨幹部疲労骨折の診断と治療
Diagnosis and treatment of diaphyseal stress fractures of tibia and fibula
大西 純二
1
J. Ohnishi
1
1田岡病院
1Dept. of Orthop. Surg., Taoka Hospital, Tokushima
キーワード:
stress fracture
,
running fracture
,
MRI
,
hop test
Keyword:
stress fracture
,
running fracture
,
MRI
,
hop test
pp.205-210
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_205
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は じ め に
走種目において疲労骨折は下腿に好発し,陸上長距離選手では脛骨が46%,腓骨が5%と両者で全体の半数以上を占める.特徴的な疲労骨折に脛骨,腓骨各々に疾走型,跳躍型と命名されているが,その認識には誤解もある.これらの診断・治療には各々の特徴の理解が必要であり,まず疾走型の概念を明確にする必要がある.そのためには,典型的な疾走型である陸上長距離選手の疲労骨折の分析をするのが最適である.
本稿では,筆者の経験した陸上長距離選手の疲労骨折を検討し,疾走型の概念を確立したうえで診断と治療について詳述する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018