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特集 アキレス腱断裂診療のコツと最近のトピックス
アキレス腱断裂に対する直視下手術
Open repair of acute Achilles tendon rupture
杉本 和也
1
,
磯本 慎二
1
,
三浦 公郎
1
Kazuya SUGIMOTO
1
1奈良県総合医療センター,整形外科
キーワード:
Achilles tendon rupture
,
Operative treatment
,
Early weightbearing
Keyword:
Achilles tendon rupture
,
Operative treatment
,
Early weightbearing
pp.1649-1655
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001521
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要旨:当科ではアキレス腱断裂に対してはエコー検査を行い,足関節底屈時にも断端が接しない場合に直視下縫合術を行っている。手術は伏臥位で駆血帯を用い,直視下にBunnel法とKessler法や結節縫合の組み合わせで端々縫合術を行う。術後は足関節を底屈位として膝下ギプスによる2週間の外固定の後,ヒール高を調節できる歩行用装具を使用する。ヒール高は5~6cmの高さから開始して6週間かけて週に1cmずつ下げ,術後10週間で装具を除去する。装具装着下では全荷重を許可する。非荷重での自動運動はギプス除去時から行う。装具除去後の歩行はゆっくりと歩幅を小さめにするように,また,患肢のつま先をやや外側に向けるように指導している。速歩は術後4カ月以降とし,5カ月でジョギングを許可,本格的なスポーツ活動は6カ月以降からとした。37名(男性22名,女性15名,15~78歳,平均年齢45歳)に行って1名に術後10週での再断裂を認めた。再断裂率は2.7%であった。
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