整形外科領域における移植医療
総論 同種骨移植と骨バンク Massive allograftを使用した人工股関節再置換術の臨床成績
谷口 祥一
1
,
蜂谷 裕道
,
渡邊 裕規
,
村松 孝一
,
田中 健一郎
,
吉岡 淳思
1はちや整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
同種移植
,
寛骨臼
,
関節疾患
,
股関節
,
骨移植
,
内固定法
,
骨セメント
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
再手術
,
術後合併症
,
大腿骨
,
失血-外科
,
治療成績
,
股関節置換術
,
手術時間
,
海綿骨
,
骨欠損
Keyword:
Cancellous Bone
,
Acetabulum
,
Bone Cements
,
Bone Plates
,
Bone Wires
,
Femur
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Transplantation
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Operative Time
pp.52-58
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081965
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Massive allograftを用いて人工股関節再置換術を行った67例67関節の臨床成績を検討した。対象は男8例・女59例、平均年齢は66.0歳で、術後経過観察期間は平均8年1ヵ月であった。術後は全例独立歩行が可能で、疼痛もなく、単純X線像では良好なbone stockの回復、リモデリングを確認できた。JOAスコアは術前平均58.1点が術後平均86.3点に改善し、平均改善率は71.0%であった。術後合併症として深部静脈血栓症を1例、脱臼を1例、5mm以上のステム沈下を1例認め、ステム沈下例では術後8年にIBGによる2回目の再置換を行った。また、術後3年で遅発性感染を1例認め、感染制圧後にstructual allograftとIBGを併用した2回目の再置換を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2015