発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176230
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同種骨移植を用いた大腿骨側人工股関節再置換術の成績について報告した.59例64股を対象とし,術後経過観察期間は平均49ヵ月であった.日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOAスコア)は術前の平均47点から術後最終観察期間時には平均76.9点へ有意に改善し,疼痛,歩行,ADLで顕著であった.X線透過性の線は18股(28.1%)にみられ,zone1,2,7に多かった.ステムの沈下は5股(7.8%)に認め,術中の大腿骨骨折後に3股,経大腿骨進入後に2股に発生した.合併症として,術中大腿骨骨折が9股(14.1%),術後脱臼,異所性骨化,大転子偽関節が各3股(4.7%),術後脱臼・穿孔が2股(3.1%),感染が1股(1.6%)みられた.本方法は,適応,感染症対策,適切なステムの選択などにより,中長期的に良好な成績が期待できると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005