整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 四肢外傷および傷病 手根背屈変形を有する舟状骨偽関節に対する血管柄付き第2中手骨基部骨移植術
佐竹 美彦
1
,
南野 光彦
,
澤泉 卓哉
1日本医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
偽関節
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨ワイヤー
,
中手骨
,
手首外傷
,
治療成績
,
舟状骨(手)
,
血管柄付き骨移植
,
骨穿孔法
,
手根不安定症
Keyword:
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Wrist Injuries
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Scaphoid Bone
,
Metacarpal Bones
pp.120-124
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081977
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手根背屈(DISI)変形を有する舟状骨偽関節に対して血管柄付き第2中手骨基部骨移植術を行った16手の治療成績について検討した。対象は男14手・女2手で、平均年齢は26.2歳、経過観察期間は平均20.2ヵ月であった。全例で骨癒合が得られ、骨癒合期間は平均10.5週であった。最終観察時の手関節平均ROMは、掌屈63.8°、背屈64.1°であった。治療成績はMayo Wrist Scoreで平均82.8点で、excellentが7手、goodが6手、fairが3手であった。RL角は術前平均-13.0°から術後1.4°と有意に改善したが、1例は過矯正であった。本法でDISI変形の矯正可能であったもの(矯正群)は13手、矯正不十分であったものは3例(矯正不十分群)で、矯正群に比べ矯正不十分群は治療成績が有意に不良であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015