四肢関節の骨切り術 股関節
Bone impaction graftingを併用した転子間彎曲内反骨切り術による特発性大腿骨頭壊死の治療
長谷川 幸治
1
,
大倉 俊昭
1関西福祉科学大学 保健医療学部リハビリテーション学科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
骨移植
,
骨切り術
,
内固定法
,
骨ねじ
,
術後合併症
,
大腿骨
,
大腿骨頭壊死
,
腸骨
,
治療成績
,
Kaplan-Meier法
,
Beta-Tricalcium Phosphate
,
骨穿孔法
Keyword:
Bone Screws
,
Femur
,
Femur Head Necrosis
,
Ilium
,
Fracture Fixation, Internal
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Transplantation, Autologous
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Beta-tricalcium Phosphate
pp.792-797
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017373516
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特発性大腿骨頭壊死に対して大腿骨転子間彎曲内反骨切り術(CVO)とbone impaction grafting(BIG)を併用し、5年以上経過した症例を対象に、CVO+BIGは圧潰の進行を予防可能であるか、THA置換を予防できるか検討した。CVO 50例52関節中33例35関節(男性17例17関節、女性16例18関節、平均年齢35.9±11.7歳)を対象とした。検討の結果、圧潰をエンドポイントとすると術後10年で圧潰を生じなかったのは80%で、人工股関節になったのは10年で5%未満であった。手術後に圧潰を生じない成績良好な因子は、荷重部健常域が40%以上外側に得られることであった。早期に圧潰したのは、壊死が大きいtype C2が含まれているためであった。CVOは最大外転位で外側1/3に健常域が得られる症例では、良好な術後成績が得られるので積極的に行うべきと思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2017