整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 四肢外傷および傷病 大腿骨顆部特発性骨壊死に対する骨軟骨柱移植術の中・長期成績
笠原 靖彦
1
,
小野寺 智洋
,
薮内 康史
,
近藤 英司
,
岩崎 倫政
,
眞島 任史
1北海道大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
脛骨
,
骨壊死
,
骨切り術
,
MRI
,
大腿骨
,
軟骨
,
治療成績
,
年齢因子
,
変形性膝関節症
,
骨軟骨移植
,
大腿脛骨角
Keyword:
Age Factors
,
Cartilage
,
Femur
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteonecrosis
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Tibia
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Osteoarthritis, Knee
pp.130-133
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081979
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大腿骨顆部特発性骨壊死に対して骨軟骨柱移植術を行った21例22膝の中・長期成績を検討した。対象は男6例6膝、女15例16膝で、手術時平均59歳、経過観察期間は平均10年であった。治療は骨軟骨柱移植術単独(M群)が16膝、高位脛骨骨切り術(HTO)+骨軟骨柱移植術併用(HM群)が6膝であった。全例で関節温存可能であった。手術年齢はM群で有意に高く、JOAスコアはHM群で有意に高く、術前後でROMに有意な変化はなかった。大腿脛骨角はM群で有意に内反変形が進行していた。MRI撮影しRoberts等の評価基準で行った軟骨評価では、両群間に有意差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015