変形性膝関節症の診断と治療
今後期待される新しい治療 多血小板血漿 変形性膝関節症に対する多血小板血漿関節内注射治療
吉岡 友和
1
,
金森 章浩
,
谷口 悠
,
青戸 克哉
,
山崎 正志
1筑波大学 整形外科運動器再生医療学講座
キーワード:
膝関節
,
関節内注射
,
疼痛測定
,
疲労
,
臨床試験
,
関節痛
,
インターベンショナル超音波診断
,
治療成績
,
変形性膝関節症
,
Good Manufacturing Practice
,
多血小板血漿
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Fatigue
,
Injections, Intra-Articular
,
Knee Joint
,
Pain Measurement
,
Treatment Outcome
,
Ultrasonography, Interventional
,
Arthralgia
,
Osteoarthritis, Knee
,
Platelet-Rich Plasma
,
Visual Analog Scale
pp.206-210
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264384
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変形性膝関節症(膝OA)に対する多血小板血漿関節内注射治療について検討した。膝関節痛を主訴として受診し、治療終了後1ヵ月が経過した日本人膝OA患者6例を対象とした。6例に対して各3回、合計18回の注射を行った。膝関節の「痛み」、「こわばり」、「重だるさ」、「違和感」、「チクチクする」といった症状が61.1%(11/18回)に発生したが、いずれも24~48時間で症状は自然消失した。治療終了後の経過観察期間中に治療との関連が示唆される有害事象は発生していない。VASは、平均69.5→12.7mmへと有意に減少した。VASが治療前と比較し、治療終了1ヵ月で半減した患者の比率は83.3%(5/6例)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015