変形性膝関節症の診断と治療
保存的治療 薬物療法 関節内注射 変形性膝関節症に対するヒアルロン酸関節内注射の有効性と安全性
石島 旨章
1
,
中村 利孝
,
清水 克時
,
林 邦彦
,
菊池 啓
,
宗圓 聰
,
大森 豪
,
山下 敏彦
,
内尾 祐司
,
千葉 純司
,
金子 和夫
1順天堂大学 大学院整形外科・運動器医学
キーワード:
Hyaluronic Acid
,
X線診断
,
胃腸疾患
,
関節内注射
,
疼痛測定
,
過敏症-薬物
,
ロジスティックモデル
,
多施設共同研究
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
変形性膝関節症
,
Loxoprofen
,
視覚アナログ尺度
,
患者重症度
Keyword:
Drug Hypersensitivity
,
Hyaluronic Acid
,
Gastrointestinal Diseases
,
Injections, Intra-Articular
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Logistic Models
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
,
Osteoarthritis, Knee
,
Visual Analog Scale
,
Patient Acuity
,
Loxoprofen
pp.92-97
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264376
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
変形性膝関節症(膝OA)に対するヒアルロン酸関節内注射の有効性と安全性について検討した。膝OA患者192例を対象とし、ヒアルロン酸関節内注射群および非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)群の2群に割り付けた。JKOMスコアは、NSAID群が-32.2%、ヒアルロン酸関節内注射群が-34.7%、それぞれ有意に減少し、主要評価項目であるJKOMスコア改善率は2群間で有意差を認めなかった。疼痛VASスコアは、NSAID群で-36.0%、ヒアルロン酸関節内注射群でも-41.2%有意に減少した。NSAID群は62、4%、ヒアルロン酸関節内注射群は69.7%がレスポンス群となった。5週間にわたる試験期間において、NSAID群では21.4%、ヒアルロン酸関節内注射群では9.1%が試験期間終了まで継続できなかった。副作用出現率はヒアルロン酸関節内注射群が1.0%、NSAID群が10.8%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015