特集 関節鏡手術の最新の話題
足関節鏡 アキレス腱症およびアキレス腱周囲症に対する鏡視下手術
早稲田 明生
1
,
須田 康文
,
関 広幸
1荻窪病院 整形外科・リハビリテーション科
キーワード:
アキレス腱
,
関節鏡法
,
腱疾患
,
足関節
,
癒着
,
Doppler超音波診断
,
腹臥位
,
手術時体位
,
癒着剥離術
Keyword:
Achilles Tendon
,
Ankle Joint
,
Tissue Adhesions
,
Arthroscopy
,
Prone Position
,
Ultrasonography, Doppler
pp.179-183
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017206990
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POINT
① アキレス腱痛症における疼痛はアキレス腱の腹側から進入する血管と,それに伴う神経の増 殖が主な原因である。 ② 疼痛除去にはアキレス腱周囲からのパラテノンの剥離による脱神経が最も重要な要素となる。 ③ 保存療法としては超音波(エコー)ガイド下大量注射療法(high volume image guided injection; HVIGI)があるが,それに抵抗する場合,鏡視下でのアキレス腱周囲剥離術の適応となる。 ④ 鏡視下手術に際しては,神経血管組織の損傷を避けるためシェーバーの開口部はアキレス腱 側に保持し,腱に沿うように剥離を行うように留意する。
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