整形外科の手術手技-私はこうしている
上肢 肩関節 吸収性人工生体材料を補強に用いた鏡視下腱板修復術
横矢 晋
1
,
中邑 祥博
,
原田 洋平
,
望月 由
,
越智 光夫
1広島大学 大学院整形外科
キーワード:
肩関節
,
関節鏡法
,
MRI
,
縫合法
,
回旋筋腱板
,
治療成績
,
吸収性インプラント
,
肩腱板損傷
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Arthroscopy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Suture Techniques
,
Shoulder Joint
,
Treatment Outcome
,
Rotator Cuff
,
Absorbable Implants
pp.35-38
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040679
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吸収性人工生体材料を補強に用いた鏡視下腱板修復術(ARCR)について検討した。腱板断裂と診断し、縫合部をポリグリコール酸(PGA)シートで補強してARCRを行い、術後1年以上経過した17例17肩を対象とした。断裂サイズは、滑液包側不全断裂4例、中断裂2例、大断裂8例、広範囲断裂3例であった。経過中に熱感・発赤・腫脹や水腫などの局所の炎症を示す症例は認めず、その他の合併症はなかった。JOAスコアは術前平均67.4±10.4点が術後1年で87.0±4.0点へと有意に改善した。術後cuff integrityは、type Iが6例、type IIが7例、type IIIが3例、type Vが1例で、再断裂率は5.9%であった。大断裂、広範囲断裂では1例も再断裂は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014