特集 高齢者(75歳以上)の運動器変性疾患に対する治療
上肢の変性疾患に対する高齢者治療 肩関節変性疾患 高齢者(75歳以上)の腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術の治療成績
熊本 久大
1
,
渡邊 幹彦
,
廣瀬 秀史
,
稲垣 克記
1東京明日佳病院 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
再発
,
MRI
,
X線CT
,
縫合法
,
リハビリテーション
,
治療成績
,
年齢因子
,
吸収性インプラント
,
三次元イメージング
,
スーチャーアンカー
,
肩腱板損傷
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Age Factors
,
Arthroscopy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Suture Techniques
,
Recurrence
,
Rehabilitation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Absorbable Implants
,
Suture Anchors
pp.2-6
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2018088632
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腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術を施行した262肩(平均年齢63.4歳)の治療成績を75歳以上48肩(18.3%)と75歳未満214肩に分けて比較した。全体でJOAスコアは術前66.5点から術後93.8点へ改善し、75歳以上と75歳未満の2群間に有意差は認めなかった。75歳以上では、大断裂以上が58.3%と75歳未満の34.1%より有意に多く、上腕二頭筋長頭腱の変性でもLafosse分類grade 2が33.3%と75歳未満の22.4%より多くみられた。再断裂率は75歳以上10.4%、75歳未満6.5%であり有意差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017