整形外科の手術手技-私はこうしている
上肢 肩関節 肩甲骨関節窩骨折(Ideberg分類type IA)におけるエンドボタンを用いた鏡視下骨接合術
水掫 貴満
1
,
仲川 喜之
,
江川 琢也
1宇陀市立病院 整形外科奈良県肩・肘センター
キーワード:
肩関節
,
肩骨折
,
関節鏡法
,
内固定法
,
Endobutton
Keyword:
Arthroscopy
,
Fracture Fixation, Internal
,
Shoulder Fractures
,
Shoulder Joint
pp.30-34
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040678
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肩甲骨関節窩骨折におけるエンドボタンを用いた鏡視下骨接合術について検討した。関節鏡視下骨接合術を施行した肩甲骨関節窩骨折Ideberg分類type IA 20例中、エンドボタンを使用した7例7肩を対象とした。合併損傷は肩関節前方脱臼7例7肩、上腕骨大結節骨折3例3肩、腱板断裂1例1肩、外傷性肩関節拘縮1例1肩であった。全例でエンドボタンが逸脱することなく骨癒合が得られた。術後肩甲神経麻痺、骨孔拡大、術後早期の関節症変化を呈した症例はなかった。最終観察時のJSS-SISスコアは86点(78~100点)、JOAスコアは89点(75~100点)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014