関節周辺骨折 最近の診断・治療
肩関節 上腕骨大結節骨折に対する鏡視下骨接合術
菊川 和彦
1
,
奥平 信義
,
山本 進
1マツダ病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
肩関節
,
関節可動域
,
関節鏡法
,
内固定法
,
骨ねじ
,
上腕骨骨折
,
治療成績
,
スーチャーアンカー
Keyword:
Arthroscopy
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Radiography
,
Shoulder Joint
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Suture Anchors
pp.24-30
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044631
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鏡視下骨接合術を行った上腕骨大結節骨折7例7肩(男5肩・女2肩・平均49歳)の成績を報告した。7肩中4肩は肩関節前方脱臼を伴っており、全例で5mm以上の骨片転位を認め、棘上筋に牽引され内側に転位したものが4肩(A群)、棘下筋に牽引され後外側に転位したものが3肩(B群)であった。A群では全例スーチャーアンカーを用いたスーチャーブリッジ法で骨片を固定し、B群は骨片の大きい2肩に中空スクリューを用い、小さい1肩はスーチャーブリッジ法で固定した。術後観察期間12~34ヵ月で、全例骨癒合が得られ、JOAスコアは88~100点(平均94.2点)であった。平均自動可動域は屈曲165°、外転165°、外旋38°で、インピンジメントサインは全例で認めず、X線像では大結節高位などの異常所見は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009