発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008012082
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ビーチチェアポジションによる肩関節鏡視下手術の安全性を検討した。対象は1038例で、男性707例、女性331例、手術時平均年齢42.8歳であった。術式はBankart修復術、腱板修復術が多かった。平均手術時間は99.6分、平均麻酔時間は145.8分で、術中の重篤な合併症は皆無であった。腱板修復術群では術前全身状態のリスクレベルが高く、手術時間、麻酔時間ともに長い傾向にあったが、循環動態の大きな変動は認めなかった。本体位が誘因と考えられた問題として気道系トラブルが2例あり、いずれもチューブ位置の補正で対処可能であり手術への影響はなかった。本体位による肩関節鏡視下手術は適切に行えば合併症の可能性は低く、安全な体位と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007