整形外科の手術手技-私はこうしている
ハイテク手術機器 術中放射線被曝減少を目的とした新しい髄内釘遠位横止めスクリュー固定の使用経験
酒井 康臣
1
,
中島 浩敦
,
大野 徹二郎
,
高津 哲郎
,
伊藤 茂彦
1岐阜県立多治見病院 整形外科
キーワード:
外科用機器
,
骨折
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨ねじ
,
放射線影響
,
長骨
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiation Effects
,
Surgical Equipment
,
Fractures, Bone
pp.11-14
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040674
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術中放射線被曝減少を目的とした新しい髄内釘遠位横止めスクリュー固定について検討した。四肢長管骨骨幹部骨折の15例を対象に髄内釘を使用して骨接合術を施行し、遠位横止めスクリュー設置にSURE SHOTを使用した。14例(スクリュー32本)は術中トラブルなくスクリューは正確に設置されたが、1例(スクリュー1本)はスクリュー設置自体は問題なく行われたが、設置後X線透視像でスクリューの過挿入を確認したため透視下で至適位置に調整した。1例(スクリュー2本)で、髄内釘挿人前にセンサープローブを髄内釘に挿入した際に誤差が生じていることを確認したため、術中はX線透視で行った。この症例は、髄内釘挿入時の確認時のモニター上に影響因子によるエラーは表示されなかった。SURE SHOT使用例では遠位横止めスクリュー設置時の放射線被曝は、挿入時はX線を使用せず、設置後にX線透視で正面・側面像を確認したのみであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014