人工関節置換術-最新の知見
関節の評価法と診断 使用機種の選択 人工関節設置大腿骨の表面応力イメージング
和田 大志
1
,
三島 初
,
菅谷 久
,
西野 衆文
,
山崎 正志
,
兵藤 行志
1筑波大学 整形外科
キーワード:
メカニカルストレス
,
関節疾患
,
股関節
,
大腿骨
,
弾性
,
X線CT
,
分類
,
骨代用物
,
人工股関節
,
三次元イメージング
,
股関節置換術
,
皮質骨
Keyword:
Cortical Bone
,
Classification
,
Femur
,
Elasticity
,
Hip Joint
,
Hip Prosthesis
,
Joint Diseases
,
Stress, Mechanical
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Bone Substitutes
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.51-54
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270796
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より正確に生体骨の力学物性及び形態を模したグラス充填エポキシ樹脂製模擬大腿骨と2種類のインプラント(BicontactとExcia)を用い、熱弾性応力画像法にて特殊形状ステムの熱弾性力学評価と短期臨床画像評価を行った。熱弾性応力画像では全ステムとも小転子より遠位において内側に圧縮応力、外側に引っぱり応力がみられたが、Bicontactでは中間位から遠位の内外側の表面応力がみられ、本来のコンセプトにあった結果であった。一方、Exciaでは近位優位に表面応力の集中がみられたが、いずれのステムも小転子より近位での応力分布はみられなかった。また、Exciaを使用した45関節の臨床成績は良好で、力学解析結果と臨床結果との関連が示唆され、新しいステムの開発・選択において熱弾性応力測定法は臨床成績の予測に有用と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014