小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 股関節疾患 歩行開始後に診断された発育性股関節脱臼の手術 広範囲展開法
遠藤 裕介
1
,
香川 洋平
,
赤澤 啓史
,
三谷 茂
,
岡田 芳樹
,
尾崎 敏文
1岡山大学 大学院運動器医療材料開発講座
キーワード:
X線診断
,
股関節
,
股関節脱臼-先天性
,
追跡研究
,
歩行
,
治療成績
Keyword:
Follow-Up Studies
,
Gait
,
Hip Dislocation, Congenital
,
Hip Joint
,
Radiography
,
Treatment Outcome
pp.118-123
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039859
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歩行開始後の発育性股関節脱臼に対して広範囲展開法による観血的整復術を行った27例30股の臼蓋発育経過について検討した。手術時年齢により1歳群19股、2歳群5股、3歳群6股に分け、検討した結果、AIは手術時年齢が高いほど術前から有意に高値で6歳時まで推移していた。CE角は、術後1年時迄は1歳群に対して2歳群および3歳群は改善傾向に乏しく、特に3歳群では有意に低値を示したが、術後1年以降には改善が認められた。a/a'の術後推移は、いずれの群も術後1年で健側とほぼ同等以上の骨頭核横径となった。6歳時のAIとa/a'、CE角とa/a'には相関関係はみられなかったが、AIとCE角には有意な負の相関が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013