創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
各種創外固定法の特徴 単支柱 片側仮骨延長法における創外固定ピンの至適刺入角度の検討
浜口 英寿
1
1豊岡中央病院 整形外科
キーワード:
外固定器
,
骨切り術
,
骨ネイル
,
人体模型
,
仮骨延長法
Keyword:
Bone Nails
,
Manikins
,
Osteotomy
,
External Fixators
,
Osteogenesis, Distraction
pp.46-49
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181708
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
片側仮骨延長法における創外固定ピンの至適刺入角度を検討するため、脛骨および創外固定器とピンの二次元模式図を作成し、作図上での手術を行って延長に伴う骨切り部の挙動を調べた。創外固定器の条件は、ピンクランプ中心からヒンジ中心までの距離を25mmと50mmの2種、ピン刺入角度は関節面と平行、関節面より15°中枢に向けて刺入の2種とし、これらを組み合わせた4通りのモデルを作成した。創外固定器の延長軸は脛骨軸に平行、骨切り部の矯正角は20°、骨切り線は関節面から4cm遠位で骨軸に直角と設定した。各モデルの骨切り部転位量は、20mm/平行モデルで遠位骨片が6mm外側転位、20mm/15°モデルで3.5mm内側転位、50mm/平行モデルは2.5mm内側転位、50mm/15°モデルが13mm内側転位を示した。片側仮骨延長法による創外固定においてはクランプヒンジ間距離の把握とヒンジの位置決めが重要であり、それによりピン刺入角度が決定されることが示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2009