腰椎疾患up-to-date
骨粗鬆症性椎体骨折に対する診断・治療の進歩 治療 骨粗鬆症性脊椎椎体骨折新鮮例における椎体形成術でのハイドロキシアパタイトブロックの適性
松木 健一
1
,
星野 雅洋
,
松崎 浩巳
1苑田第二病院 リハビリテーション科
キーワード:
Hydroxyapatite
,
偽関節
,
骨粗鬆症
,
MRI
,
脊椎骨折
,
X線CT
,
失血-外科
,
治療成績
,
椎体形成術
,
骨折-骨粗鬆症性
,
手術時間
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteoporosis
,
Pseudarthrosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Spinal Fractures
,
Durapatite
,
Vertebroplasty
,
Osteoporotic Fractures
,
Operative Time
pp.160-164
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨粗鬆症性脊椎椎体骨折新鮮例に対してハイドロキシアパタイト(HA)ブロックが適切な椎体材料であるか、今までの治療成績から検討した。腰痛出現日から手術までの期間が8週以下の単椎体骨折に、椎体形成術単独を施行した140例を対象とした。日常生活動作で発生した症例は14例、転倒・転落73例、不詳53例であった。MRIのT1強調画像は全例低信号で、局所的低信号24例、中~広範囲の低信号116例、T2強調画像は低信号が77例で、輝度変化なし35例、高信号28例であった。平均手術時間36分、術中平均出血量20.3ml、術後平均歩行開始時期2.9日であった。終矯正損失3.9%であった。HAブロックの椎体外への漏れを29例に認めた。再手術例は6例、隣接椎体骨折は9例であった。術中に肺塞栓を示唆するような急激な血圧の低下や一過性の呼吸抑制を認めた症例はなく、術後に重篤な全身合併症を認めた症例もなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013