発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009138578
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6ヵ月以上follow up(f/u)可能であった腰部脊柱管狭窄症(LSCS)60例(男性17例、女性43例)を神経根型とそれ以外の型に分類し、間欠跛行(IMC)時間を指標として保存的治療の経過について検討した。なお、初診時平均年齢72.6歳、f/u時平均年齢74.1歳、平均f/u期間18ヵ月である。その結果、改善23例(B群)では手術3例、保存的治療20例、不変11例(N群)では手術2例、保存的治療9例、悪化26例(W群)では手術15例、保存的治療11例であった。また、障害形式はB群は神経根型18例、その他5例で、N群は神経根型8例、その他3例で、W群は神経根型6例、その他20例であった。初診時IMC時間はB群はW、N群より有意に小さく、f/u期間のIMC時間はB群はW群より有意に小さかった。以上の検討より、約10%の歩行可能時間の低下があると症状が悪化する可能性があることが判った。
©Nankodo Co., Ltd., 2009