経験と考察
腰部脊柱管狭窄症に対するリポプロスタグランジンE1製剤の治療効果 週2回(計7週)の静脈注射法
萩原 義信
1
,
仲澤 徹郎
,
中馬 敦
,
斉藤 忍
,
国司 俊一
1城東社会保険病院 整形外科
キーワード:
Alprostadil
,
間欠跛行
,
脊柱管狭窄
,
腰仙部
,
治療成績
,
静脈内注射
Keyword:
Alprostadil
,
Injections, Intravenous
,
Lumbosacral Region
,
Intermittent Claudication
,
Spinal Stenosis
,
Treatment Outcome
pp.510-512
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014325130
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2008年2月~2013年3月に間欠跛行(IMC)を主訴とし、臨床所見および画像所見で腰部脊柱管狭窄症と診断され、プロスタグランジンE1経口製剤が無効であることから、リポプロスタグランジンE1(5μg、週2回、7週間)の静脈注射が施行された64例(男性24例、女性40例、平均74.3歳)を対象に、リポプロスタグランジンE1の効果をIMC時間の変化を用いて検討した。初回時と経過観察(F/U)時のIMC時間によりIMCが延長した群をB群、IMCが延長しなかった群をW群の2群に分けた結果、B群は41例(男性17例、女性24例、平均72.9±7.3歳)で、W群は23例(男性7例、女性16例、平均76.8±7.0歳)であった。統計学的検討では性別、初回時IMC時間、初回時姿勢因子の各因子で有意差は認められなかった。しかし、年齢はB群がW群より有意に小さく、B群はW群より神経根型が有意に多く、また保存的治療も有意に多かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014