特集 レジデントにとって必要な運動器疾患の診断法-Tips and Essence-
治療方針決定に必要な診断法 青壮年・中高年期の代表的疾患 脊椎 胸腰椎変性疾患
鈴木 悟士
1
,
松本 守雄
1慶応義塾大学 医学部整形外科学
キーワード:
胸椎
,
脊椎骨折
,
脊柱管狭窄
,
脊柱変形
,
脊椎疾患
,
脊椎すべり症
,
脊椎分離症
,
椎間板ヘルニア
,
腰椎
,
後縦靱帯骨化症
,
黄色靱帯骨化症
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Thoracic Vertebrae
,
Spinal Curvatures
,
Spinal Diseases
,
Spondylolisthesis
,
Spondylolysis
,
Spinal Stenosis
,
Spinal Fractures
,
Ossification of Posterior Longitudinal Ligament
,
Osteoporotic Fractures
pp.107-124
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019184079
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腰椎変性疾患は、外来で患者を診察する機会の多いcommon diseaseである。問診、身体所見から疾患を推測し、必要な画像検査をオーダーして確定診断を行う。神経症状を伴う場合には、筋力、知覚、腱反射、神経根緊張および絞扼徴候の評価を行い、画像所見と合わせて総合的に診断することが重要である。一方で、胸椎変性疾患は腰椎疾患より頻度は低いが見逃しやすい疾患のため、歩行障害、腱反射亢進、病的反射を認める場合には、上位・中位胸椎疾患の可能性を念頭に置く必要がある。また、圧迫病変が胸腰移行部(T11-L1)にある場合には、痙性麻痺、弛緩性麻痺、馬尾障害が混在したさまざまな神経症状を呈するため、注意が必要である。
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