発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265975
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CT-MPR法を用いた容易かつ正確な腰椎回旋ROMの計測法を紹介するとともに、各種腰椎変性疾患43例の計測結果について報告した。計測方法は患者をCT検査台に背臥位とし、骨盤部を軽く固定後、患者自身に左右にできるだけ回旋してもらい(自動体幹ひねり運動)、それぞれの位置で計測椎間を中心にスライス幅0.5mm、スライス間隔0.5mmのヘリカル連続スキャンを行い、冠状断と矢状断の2方向の再構成画像を作成した。今回の計測結果から、腰椎変性すべり症では他の疾患と比べ回旋ROMが大きい傾向にあり、5°以上の可動性を有する症例を約20%に認められた。また、回旋ROMと左右側屈時椎間ROMとの間には有意な相関性が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010