難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 上肢骨折 上腕骨骨幹部骨折術後偽関節に対する手術法
田嶋 光
1
1熊本整形外科病院
キーワード:
偽関節
,
骨移植
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨板
,
再手術
,
術後合併症
,
上腕骨骨折
,
骨癒合(骨折治癒以外)
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Pseudarthrosis
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Bone Transplantation
pp.107-112
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339593
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上腕骨骨幹部骨折術後の骨癒合不全に対する再手術10例(男5例、女5例)について検討した。AO分類による骨折型は、A2、A3がそれぞれ4例、B1、C1がそれぞれ1例で、骨折部位は近位部3例、中央部5例、遠位部2例で、初回治療法は横止め螺子髄内釘(IN釘)、Ender釘、創外固定が各1例、プレート固定3例、髄内ピン固定4例であった。再手術までの期間は平均10.3ヵ月で、IN釘の1例は遠位横止め螺子再刺入・骨移植とし、他の9例はプレート固定・骨移植とした。その結果、全例で骨癒合を得、受傷前からの関節リウマチによる肩・肘障害の2例を除き、Hunterの上肢機能評価でgradeIVあるいはgradeVとなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012