骨粗鬆症-新たなる骨折を防ぐ最新の治療戦略
治療戦略と関連問題 関連問題-顎骨壊死、SSBT(骨代謝回転の過剰抑制)と非典型骨折 ビスホスホネート製剤服用中に生じた非定型大腿骨骨折3例の術後骨代謝マーカーの推移
杉本 直哉
1
,
萩原 佳代
,
松村 福広
,
関矢 仁
,
星地 亜都司
,
星野 雄一
1自治医科大学 整形外科
キーワード:
Diphosphonates
,
Sjoegren症候群
,
X線診断
,
関節リウマチ
,
骨粗鬆症
,
大腿骨骨折
,
経口投与
,
Alendronate
,
骨組織リモデリング
,
Minodronic Acid
,
Risedronic Acid
Keyword:
Risedronate Sodium
,
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Femoral Fractures
,
Diphosphonates
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Sjogren's Syndrome
,
Bone Remodeling
,
Alendronate
,
YM 529
pp.212-215
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012139418
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症例1:49歳女。Sjoegren症候群を基礎疾患とするステロイド誘発性骨粗鬆症(GIO)例で、ビスホスホネート製剤(BP)開始後2年9ヵ月に左大腿骨骨幹部横骨折を認め、髄内釘手術を施行した。術後酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRAP-5b)および骨型アルカリホスファターゼ(BAP)は上昇して4週に最高値を示した後低下し、29週で骨癒合が認められた。症例2:73歳女。原発性骨粗鬆症で、BP開始後4年8ヵ月に右大腿骨骨幹部横骨折を認め、髄内釘手術を施行した。TRAP-5bは術後12週、BAPは24週で最高値を示し、25週で骨癒合となった。症例3:60歳女。関節リウマチを基礎疾患とするGIO例で、BP開始1年9ヵ月に右大腿痛を自覚し、その半年後に転倒して右大腿骨近位骨幹部横骨折を認め、髄内釘手術を施行した。術後7~12週に内科でBPが処方され、TRAP-5bは術後12週、BAPは24週で最高値を示したが増加量は小さく、45週の時点で骨癒合には至っていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011