骨粗鬆症-新たなる骨折を防ぐ最新の治療戦略
治療戦略と関連問題 関連問題-顎骨壊死、SSBT(骨代謝回転の過剰抑制)と非典型骨折 ビスホスホネート製剤による骨形成マーカー、骨吸収マーカーの過剰抑制はどのくらいの割合で起こっているのか
野坂 光司
1
,
木村 善明
,
柏倉 剛
,
櫻場 乾
,
宮腰 尚久
,
島田 洋一
1秋田市立秋田総合病院 整形外科
キーワード:
Alkaline Phosphatase
,
Cholecalciferol
,
Diphosphonates
,
骨吸収
,
骨形成
,
Alendronate
,
骨組織リモデリング
,
Deoxypyridinoline
Keyword:
Alkaline Phosphatase
,
Cholecalciferol
,
Bone Resorption
,
Diphosphonates
,
Osteogenesis
,
Bone Remodeling
,
Alendronate
,
Deoxypyridinoline
pp.208-211
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012139417
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骨密度測定を行った2307例のうち若年成人平均値70%未満は704例で、その中で骨形成マーカーおよび骨吸収マーカーを測定したのは470例であった。470例中、ビスホスホネート製剤を6ヵ月以上服用していたのは132例で、骨型アルカリホスファターゼ(BAP)と尿中デオキシピリジノリンクレアチニン換算値(DPD)がいずれも基準値下限未満の骨代謝過剰抑制と診断したのは3例(63歳女、65歳女、61歳男)、発症頻度2.3%であった。服薬状況はそれぞれアレンドロネートを13ヵ月、14ヵ月、アレンドロネートおよびビタミンD3を17ヵ月服用していた。1例が高血圧加療中であったが、3例とも特別な基礎疾患、既往歴はなかった。また骨折危険因子についても、椎体臨床骨折を2例で認めた以外、家族歴、喫煙、アルコール飲用、ステロイド使用、低体重などはなかった。
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