発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007323769
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大腿骨頸部骨折用の内固定材料であるDouble Slide Screw(DSS)システムの短期臨床使用経験を報告し、その有用性について検討した。DSSの改良型のDSCSシステムを用いて骨接合術を行った大腿骨頸部骨折10例10股を対象とした。手術時間は平均41(27~57)分であったが、慣れれば30分以内でも手術可能であった。スクリュー先端位置は正面像では中央+中央4例、中央+上方5例、下方+中央1例、側面像では先端位置が中央+中央7例、前方+中央3例であった。螺子下距離は、平均7(2~15)mmで、カルカと接していないものがほとんどであった。術中術後の合併症として骨折、カットアウト、整復位の損失、過度のスライディングなどはなく、きわめて順調な経過をたどった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007