発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153037
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上腕骨通顆骨折に対しONI Transcondylar Plate(ONIプレート)を用いた50歳以上の6例(男性1例、女性5例、平均年齢74.5歳)の治療経験(経過観察期間6~27ヵ月)を報告した。1例で術後橈骨神経麻痺が出現したが保存的治療により4ヵ月で軽快した。関節外骨折、部分関節内骨折の日整会肘関節機能評価法(JOAスコア)は平均90点と良好で、完全関節内骨折でも平均81.7点と、他の内固定と比較して遜色のない成績が得られた。ONIプレートのみでは固定力が不足した症例は適宜スクリュー固定を追加し、早期可動域訓練実施に努めた。ONIプレートは術後固定期間が比較的短く早期に患肢の使用が可能なことから患者の満足度が高く、本骨折に対し有用と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007