脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 胸椎 骨粗鬆症による圧迫骨折の治療選択 内視鏡的経皮経椎弓根的椎体形成術 リン酸カルシウム骨ペースト椎体内注入療法
南里 泰弘
1
1富山県厚生農業協同組合連合会滑川病院 整形外科
キーワード:
Calcium Phosphates
,
X線診断
,
骨粗鬆症
,
脊椎骨折
,
脊椎内投与
,
内視鏡法
,
椎体形成術
Keyword:
Calcium Phosphates
,
Endoscopy
,
Injections, Spinal
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Spinal Fractures
,
Vertebroplasty
pp.126-134
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024942
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自施設で行っている経皮経椎弓根的椎体形成術の方法は、椎体内に内視鏡を挿入し、鏡視下に椎体内を観察して線維性組織を可及的に摘出したのち、粘稠度の高いリン酸カルシウム骨ペーストを一塊として注入する。良好な成績が得られているので手術手技の詳細を紹介し、手術適応などについて述べた。本術式の良い適応となるのは次のようなケースと考えている。新鮮脊椎圧迫骨折で疼痛が強く入院を余儀なくされた症例。MRI T1強調像で椎体全体が低信号を示す症例。脊髄・神経症状を認めない症例。脊椎不安定性を認めない症例。多発圧迫骨折を認めない症例。
©Nankodo Co., Ltd., 2006